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19日に北朝鮮の最高指導者、金正日総書記が死去したと発表された。
海外メディアは、首都・平壌で
市民が教室のようなところで机を叩いて号泣し、
故金日成主席の銅像の前で黙祷する様子を報じている。

「相変わらずのパフォーマンスぶりだな」。
こうした映像を見ていると、
平成7年1月に平壌を訪れたときの記憶が鮮やかによみがえってくる。

公式に取材で訪れたのだが、平壌滞在中、
市民らの対応は国家によってすべてコントロールされた「演技」だった。
16年前も今も変わらない。
平壌は、街全体が「金王朝」のための巨大なテーマパークなのだ。
 

■パスポートなしの滞在

平壌の地に立ったのは7年1月。阪神大震災発生から10日後のことだ。
大阪から新潟まで行き、新潟空港から高麗航空のチャーター便で渡った。
その年の4月に行われる、
「平和のための平壌国際スポーツ文化祭典」の事前取材のため、
日本から新聞、テレビなど50人以上の記者が訪朝した。
これだけ大量の記者の入国を受け入れるというのは
北朝鮮にとっても異例のことだった。

国交のない国に行くわけで、もちろん査証(ビザ)はない。
現地でパスポートと引き換えに「査証」という紙切れ一枚を渡された。
帰り際にこの紙切れと交換にパスポートを返してもらったわけだが、
「拉致」を繰り返していた国だ。
「この国で何かをやらかすと、帰れなくなるのではないか」。
パスポートなしでの滞在中、そんな不安がつきまとった。

ちなみに、私のパスポートには新潟税関の出入国記録はあるが、
相手国の出入記録は記載されていない。

 
■カメラを構えると…

平壌に到着後、金日成主席の銅像がある「万寿台の丘」に行った。
当時、死去から約1年が経過していたが、
それでもお参りに訪れる市民が大勢いると、日本でも報じられていた。

「本当だろうか」。
銅像の取材には期待感はあった。
確かに到着して銅像に近づくと、突然、市民が整列しだした。
記者たちがカメラを構えると、深々と一礼し、次々と花束を捧げている。

「なるほど。報道は本当だった。いい写真が撮れた」

平壌の劇場で、子供たちの楽器演奏や合唱などを見学する機会もあった。
小学校低学年ぐらいの子供たちの演奏や演技は完璧で、
金主席の死を悼む曲のときは、大粒の涙を流し歌い上げる。
当然、シャッターチャンスを逃さないために舞台に駆け寄った。
次は、金総書記をたたえる曲に変わった。
すると、さっきまでの涙は消え、満面の笑みで力強く歌いだした。
「感情豊かで見事だ」と感心した。

 
■強要された「演技」

ミサイルや戦車などが金総書記の前を軍事パレードする、
金日成広場へ行くこともできた。

「ちょうど子供たちが課外授業をしているので見学しましょう」

現地のガイドに促されてバスを降りると、
小学校の高学年ぐらいの子供たちが、
女子は縄跳び、男子はローラースケートをしている。
何人かの記者がカメラを構えると、
男の子たちが一列になってこちらに向かってくる。
ぶつかりそうになると、
男の子たちは、われわれの両側によけて通過していく。

振り返ってまたカメラを構える。
すると、また向かってくる。
記者が入れ替わり写真を撮ったが、
男の子たちは延々と同じ動作を繰り返している。
ふいに違和感を感じた。

「ん?、全員が同じレベルでローラースケートがうまい。
しかも、なぜかへたな子がいない」

子供たちは取材のために動員されたのではないかと感じ始めた。
違和感が「市民はパフォーマー」という確信に変わったのは、
平壌市内を走る地下鉄の取材のときだった。

 
■まさかの逆質問

地下約100メートルにあり、
有事には核シェルターにもなるといわれている地下鉄だ。
エスカレーターでホームに向かったが、乗った直後は先が何も見えない。
数分かけてたどり着くと、まもなく地下鉄がやってきた。

乗車すると、通訳が寄ってきて
「誰でも声をかけてもらって結構ですよ」。
何人かの記者で60代の女性に声をかけた。
どこに行くのかと聞くと「病院に薬をもらいにいく」という。
いくつか質問をしていると突然、女性から質問を浴びた。

「記者先生におかれましては、金正日総書記が阪神大震災の被災者に
10万ドル贈ったことについてどう思いますか?」

地下鉄車内で偶然に声をかけた女性が
なぜわれわれが日本人の新聞記者だと知っているのだろうか。
地下鉄の乗客全員が取材のために用意された「市民」だったのだ。

それからは全員が「パフォーマー」に見えた。

 
■「北朝鮮は素晴らしい国」

平壌市内のサーカス劇場では、観客席は満席。
空中ブランコなどの演技に合わせる歓声や手拍子は
一糸乱れぬ統制がとれていた。
当時、選ばれた平壌市民とはいえ、食料は配給に頼っているはずで、
サーカスなどを観賞する余裕はなかったに違いない。
にもかかわらず、「見事な観客」ぶりの完成度。
本当にあきれてしまった。

「北朝鮮はすばらしい国」というのをアピールするため、
平壌は「ショーケース」と表現されることもある。
涙を流して歌う子供や地下鉄の乗客などの
パフォーマンスをみて感じたのは、
平壌が「金王朝」を讃えるための巨大なテーマパークだということだ。

だから、そこに住む人の「本心」が見えなかった。
取材を終え、大阪に帰った後、
何度か関係者に取材をする機会があったが、その印象は変わらなかった。
訪朝体験を話すと、たいていの人からは
「平壌ってどんなとこ?」と聞かれるが、
「巨大なテーマパーク」と答えている。

 
■16年前の子供たちは今…

そして16年後の金総書記死去。
平壌市民の男性が泣きながら死を悼みつつ、
後継者の金正恩氏の話になると語気を強めてたたえている映像は、
あの当時と同じ。
金総書記を信じきっている市民という「演技者」の姿だった。

「泣くふりをしないと連行される」

「泣くときは胸をたたいたり、床をたたくように指導を受けた」

今回、脱北者の男性らがマスコミに対して話すようになっていた。
社会統制がゆるんでいる気もするが、
16年前のあのときにあった子供たちは、
また同じように「演技」をしているのだろうか。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111225-00000511-san-int


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