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「プーチンが大統領に返り咲く」
これは、ロシア一国の問題ではありません。
大げさな表現ですが、世界の歴史にかかわる問題です。
今回のメルマガを読めば、そのことがはっきりわかるでしょう。


▼ロシア政界対立の構図1(ゴルビーとエリツィン)

まず、知らないといけないのは、
ロシアの政治家には大きく二種類の人がいるのです。

・ロシアの国益を最重要視する人(仮に国益重視派)
・米英との友好を最重要視する人(仮に米英友好派)

国益重視派は、「国益か?米英との良好な関係か?」と問われた時、
常に「ロシアの国益」を最優先させます。

米英友好派の場合、米英との関係最優先。
そのためにロシアの国益を損ねることがあります。

ちなみに、この用語は一般的に使われていません。
私が勝手に考えたので、他の人にいっても通用しません。
あらかじめご了承ください。

「米英友好派」の先駆けは、
いうまでもなくソ連最初で最後の大統領ゴルバチョフさん。
この方は、1985年にソ連書記長になって以来、
一貫して米英との関係改善につくしてきました。

アメリカは当時レーガンさんだったのですが、
最初は「またロシア人がウソいってる」と思っていた。
ところが、ゴルバチョフの言動に一貫性があることから、
徐々に信頼するようになったのです。

ゴルバチョフは、米英との関係を最重要視した。
それで、1989年にベルリンの壁が崩れ、
東欧民主化革命がドミノ式に起こった時も介入しなかった。

そんなゴルバチョフでも、「ソ連」は守ろうとしたのですね。
しかし、米英は「ソ連を解体しちゃおう」と考えていた。
そこで目をつけたのが、
ゴルバチョフと対立していたロシア共和国大統領エリツィンです。

ゴルバチョフとエリツィンの関係は?
ゴルバチョフは、15共和国からなるソ連の大統領。
エリツィンは、15共和国の一つロシア共和国の大統領。
ゴルビーの方が偉いのです。

しかし、米英はゴルバチョフを捨てました。
エリツィンは、「米英友好派」2代目であります。
さて、エリツィンは1991年、他の共和国大統領をまきこんで、

「ソ連を解体すること」
「そして新たに独立国家共同体(CIS)を創設すること」

を決めてしまいます。

その結果、1991年12月25日、ソ連は崩壊したのです。


▼ロシア政界対立の構図2(エリツィンからプーチンへ)

ソ連は崩壊しましたが、ロシア人は元気でした。
「エリツィンならやってくれるだろう!」と彼を信じていたのです。
彼は当時、90%の支持率を誇っていました。

ところが・・・。
改革に大失敗。
超経済危機がロシアを襲います。
エリツィンの支持率は、ドンドンドンドン下がっていきました。

1996年には大統領選挙があります。
エリツィンの支持率は5%まで落ち込み、このままでは勝ち目がない。
困った彼は、経済危機のドサクサにまぎれて台頭してきた
「ユダヤ系新興財閥」と組むことにします。

「ユダヤ系新興財閥」もエリツィンを救いたかった。
なぜかというと、当時最有力候補は共産党のジュガーノフだった。
共産党の大統領が誕生すれば、
せっかく築いた莫大な資産を全部没収されるかもしれない。

結局、エリツィンはこの選挙で勝利し、二期目に突入。
しかし、「ユダヤ新興財閥軍団」の政治力は強大になっていきます。

ちなみに「ユダヤ新興財閥」なんていうと、いかにも「陰謀論」ぽい。
しかし、いいかげんなことは書きません。
今書いたことは、研究者なら誰でも知っている事実です。

木村真澄氏の名著「石油大国ロシアの復活」に、
当時の様子がこう書かれています。

<1997年1月の段階で、民営化企業はロシア全体の75%、
労働人口の80%に拡大し、ボリス・ベレゾフスキーは、
7人のオリガルヒがロシアの富の50%を支配していると豪語した。>
(「石油大国ロシアの復活」133p)

オリガルヒ(新興財閥)とは誰なのか、どういう人種なのかについて、
木村氏はつづけます。

<7人のオリガルヒとは、
ロマン・アブラモービッチ(シブネフチの筆頭株主)、
ピョートル・アーヴィン(アルファ・グループ)、
ミハイル・フリードマン(アルファ・グループ)、
ボリス・ベレゾフスキー(テレビ局ORT保有・亡命中)、
ウラジーミル・グシンスキー(モストグループ総裁・亡命中)、
ミハイル・ホドロコフスキー(元ユコス社長、勾留中)、
ウラジミール・ポターニン(インテルロス=オネクシムバンク総裁)

で、このうち6人がユダヤ系、
ロシア系はポターニンのみである。>(同前133~134p)


ね。

ちなみに、「石油大国ロシアの復活」は本当に面白いので、
ロシア興味がある方は是非ご一読ください。
●「石油大国ロシアの復活」
(詳細は→ http://tinyurl.com/4kq4t8y )

さて、米英とユダヤ系新興財閥に操られるエリツィン。
これに怒りを感じている人たちがいました。
それが、「国益重視派」の人たち。

「国益重視派」といいますが、
実際は「KGB軍団」といってよいかと思います。

KGBはゴルバチョフに再三、
「エリツィンを捕まえちゃいましょう!
でないとソ連は崩壊しますよ!」と警告していました。

しかし、お人よしのゴルバチョフさんは動かなかった。
結果、ソ連は崩壊しちゃったわけです。

KGBといえば、プーチンさん。
プーチンさんは、怒りを胸の奥に深く深くしまいこみ、
ユダヤ系新興財閥最有力者ベレゾフスキーに接近します。

プーチンさんは当時、KGBの後身FSBの長官だったんですね。

で、ベレゾフスキーは当時、
「エリツィンのおっさんは酔っ払いで心臓弱いし、先は長くない」
「誰か後釜の『傀儡大統領』たてなきゃな~」
と悩んでいたのです。

そんな時、プーチンが純真な目をして接近してきた。
ベレゾフスキーは、「う~む、この男なら誠実そうだ。
FSBがバックにいるから俺たちを守ってくれるだろう」
と思ったのです。

そして、彼はプーチンをまず首相にした。(1999年8月)
その後、エリツィンを辞任させ、プーチンを大統領にした。
(同年12月)


▼ロシア政界対立の構図3(プーチン対ホドロコフスキー)

さて、プーチンさん。
この人は演技をしていただけで、
全然ユダヤ系新興財閥に忠誠心なんてない。

だから大統領になり、
強大な権限を手に入れるとアッという間に裏切ります。
ベレゾフスキーはイギリスに亡命。
ユダヤ系メディア王グシンスキーはイスラエルに亡命。

困ったのは、世界の支配者たる米英。
「国益重視派=KGB」大統領の誕生で、
ロシアをコントロールできなくなっちゃった。

で、ゴルビー、エリツィンにつづく、
「米英友好派」3代目大統領をたてようと思った。
それが、当時石油最大手だったユコスのホドロコフスキー社長。

この「ユコス事件」。
皆さん、「悪のプーチンが、
純粋な善のビジネスマン・ホドロコフスキーを逮捕した事件だ」
とか思っていませんか?

そんな単純な話ではありません。
実をいうと、「ユコス事件」は「世界史上の一大事件」だったのです。

日経新聞の栢俊彦さんが書かれた信頼度超A級の名著

●「株式会社ロシア」
(詳細は→ http://tinyurl.com/6uxvb2  )(←必読です)

の中に、当時の様子がこう記されています。

<ユーコスと米メジャーのシェブロンテキサコ、
エクソンモービルとの間で、
ユーコス単独ないし合併会社「ユーコスシブネフチ」への
出資交渉が進んでいることも明らかになった。

出資比率は25%+1株とも40%とも報じられた。
米メジャーが法的に拒否権を持つ形でユーコスに入ってくると、
事実上、米国務省と国防総省が
ユーコスの後ろ盾につくことを意味する。>
(株式会社ロシア41p )

さらに、ホドルコフスキーは、
ロスチャイルド家とも親密な関係を築いていました。↓

<身の安全を守るために
米英に庇護者を求めたホドルコフスキーは、
首尾よくヤコブ・ロスチャイルド卿の知己を得、
世界の有力者が集う社交界への扉を開けた。

ホドルコフスキーは01年12月、
ロスチャイルド卿と共同で慈善団体「オープン・ロシア財団」を
ロンドンに設立、翌年には米国にも事務所を開いた。
理事にはロスチャイルドほか、
元米国務長官のヘンリー・キッシンジャーや
元駐ソ大使のアーサーハートマンが名を連ねた。>(同上39p)

どうです?
ユコス社長ホドルコフスキーのバックには、
・ロックフェラー(エクソンモービルはロックフェラー系)
・ロスチャイルド
・アメリカ政府
・イギリス政府
がいたことになります。

彼らの目標は

・ユコスを買収し、ロシアの石油利権をゲットする

だったことでしょう。

もっと欲をいえば、

・プーチンを排除し、ホドルコフスキーの傀儡政権を樹立する

ことだったでしょう。

(ホドルコフスキーは、「次期大統領になる」と公言していた)

KGB軍団の長プーチン。
米英の支配層とガチンコ対決するのか、それとも屈伏するのか?
世界のリーダーたち、裏事情を知る人々は、
手に汗握りながら事の成り行きを見守っていたのです。

そして、ホドロコフスキーが逮捕されたことで、
米英支配層は「とんでもない強敵」が現れたことを悟った。
そして、戦慄したのでした。

この後、怒ったアメリカは、
ロシアの影響圏である旧ソ連諸国で次々と革命を起こし、
親米反ロ傀儡政権を樹立していきます。

ここでは詳しく触れませんが、興味のある方は、

【世界一わかりやすいアメリカ没落の真実】
をご一読ください。
山盛り資料・証拠つきです。
【完全無料】ダウンロードは→ http://tinyurl.com/278esph


▼ロシア政界対立の構図4(プーチンとメドベージェフ)

さて、米英の支配から脱却したロシア。
独裁者プーチンの下で大成長をなしとげ、
世界の主要国に返り咲きます。

常に70%以上の支持率を維持したプーチン。
しかし、2期8年務め、大統領職を去ります。
憲法を改定し、3期4期OKにすることもできたでしょう。
それだと、いかにも中央アジアの独裁者みたいですね。

ロシアは実質独裁でも、
いちおう「民主主義」という建前ですから、
いかにも「独裁者」という方法はとりたくなかったのでしょう。

それで、「後継者」を指名することにします。
4年後再び大統領になるために、
もっとも「基盤が弱い」「忠実な」男を選ぶことにしました。

それが、当時43歳だったメドベージェフ第1副首相だったのです。
メドベージェフはKGBと関係ありません。
唯一の基盤は、プーチンとの関係です。

彼は1991年(当時26歳)から1995年まで、
サンクトぺテルグ市の法律顧問を務めていました。
そこで、プーチンと知り合った。

その後、プーチンはモスクワで出世街道を驀進。
1999年にプーチンが首相になると、
メドベージェフは大統領府副長官に大出世します。

その後、

2000年から、天然ガス世界最大手ガスプロム会長
2003年、大統領府長官
2005年、第1副首相

と、トントン拍子に出世していきます。
それもこれも、彼がプーチンに従順だったからです。
もちろん、優秀であることはいうまでもありません。

ただ、人間関係の構図は、

 プーチンのバックにはKGB軍団がいる
 メドベージェフのバックにはプーチンがいる

メドベージェフ個人の基盤は脆弱で、
「すべてプーチン次第」なのです。
だから、プーチンはメドベージェフを大統領にしたのですが。。。


▼ロシア政界対立の構図5(プーチン対メドベージェフ)

しかし、最近は
「プーチンとメドベージェフが対立している」という
情報がよく出るようになっていました。
いったい何が起こっていたのでしょうか?

基盤のなかったメドベージェフに、
「基盤らしきもの」が現れてきたのです。

そう、それはゴルバチョフ、エリツィン、
ホドロコフスキーと同様の基盤でありましょう。

米英やユダヤから見ると、
既存の世界支配体制に挑戦するプーチンより、
メドベージェフの方が断然いい。

メドベージェフは優秀なのでしょうが、ソ連崩壊時26歳でした。
だから、アメリカやイギリスの本当の狡猾さや怖さを知らないのです。

「ツィッターいいよね~」
「ブログいいよね~」

と、いい面ばかり見てしまいます。

一方、プーチンさんは東ドイツでCIAと戦ってきた男ですから、
米英のこわさを嫌というほど知っている。

メドベージェフが大統領として欧米諸国に行く。
すると、欧米の超エリートがたちがいうわけです。
「メドベージェフさん。あなたはプーチンより断然優秀だ。
私たちはあなたを応援している。
どうか、もう一期大統領をやってください!」
こんなことを、毎回毎回いわれてれば、
メドベージェフだってその気になってきます。

メドベージェフの強気発言の背後には、
「欧米のスーパーエリートが俺を支持してくれている」
という自信があったのです。

しかし、メドベージェフは今回、
「プーチンが次期大統領になるべきだ」と演説し、
自ら「大政奉還」しました。

結局、与党「統一ロシア」のリーダーで、
KGB軍団を率いるプーチンには勝てなかった。

佐藤優さんは、こんな風に書いています。↓

<露大統領選 権力闘争に敗れたメドベージェフ氏
産経新聞 9月25日(日)7時55分配信

 ロシアのプーチン首相の大統領選出馬が決まった背景には、
 メドベージェフ大統領の力不足、
 このままでは国家が崩壊するというプーチン首相と官僚、
 国会議員ら政治エリートの強い危機意識があった。

 メドベージェフ氏は再選への強い意欲を持っていたが、
 日本や中国をめぐるプーチン氏との戦略の違いから、
 大統領職を辞さなくてはならない、
 “包囲網”を敷かれてしまっていた。>

↑同感です。


▼プーチンが返り咲く世界史的意味

さて、冒頭で「プーチンが返り咲くのは
『世界の歴史にかかわる問題』だ」と書きました。

どういう意味なのでしょうか?

プーチンが大統領だった2000~08年は、
「新冷戦」といわれるほど米ロ関係が悪化していました。

このとき世界で何が起こっていたのでしょうか?

一言でいえば、

「アメリカが衰退していった」

のです。

普通の人たちは、「サブプライム問題」「リーマンショック」などが
衰退の原因と思っています。

しかし、世界でRPEの読者さんだけは、
「アメリカは没落させられたのだ」と知っています。

詳しくは【世界一わかりやすいアメリカ没落の真実】(無料)
( → http://tinyurl.com/278esph )

を読んでいただければわかりますが。

要するに、フランス、ドイツ、ロシア、中国等、
いわゆる「多極主義陣営」が、
ドル体制を意図的に崩壊させることで、アメリカを没落させたのです。

プーチンが大統領だった時代(2000~08年)、
もう一つ世界で起こった重要なできごとがあります。

そう、

「中国が台頭し、世界の超大国になった」

こと。

上記のように、フランス、ドイツ、ロシア、中国は、
「反米多極主義」の同志だった。
アメリカを追い詰め、ついに沈めた。
多極主義は勝利した。

しかし、陣営の中で、明暗がわかれます。

欧州は、皆さんご存知のようにボロボロ。
ロシアも、原油価格の大暴落でボロボロ。
(140ドル台だったのが、一時30ドル台まで大暴落した)

結局中国だけが、「一人がち」になってしまった。
これが、プーチンには気に食わないのです。

で、これからどうなるの?

そう、

 アメリカはマスマス沈み、中国はマスマス強大化していく。

中国は、このまま20世紀のアメリカみたく
「世界の覇権国家」になれるのでしょうか?

その鍵を握るのが、日本、インド、そしてロシアなどです。
これらの国がどっちにつくかで、アメリカと中国の運命が決まります。

第2次世界大戦の主役は、そもそもイギリスとナチスドイツでした。
ヒトラーは、世界恐慌をアッという間に克服し、
国民から絶大な支持を得ていた。

一方19世紀の覇権国家イギリスの衰退は誰の目にも明らかでした。
でも、2次大戦でイギリスは、ドイツに勝ちました。

なんで?

イギリスは、アメリカとソ連を味方にすることに成功したからです。
現代の米中は、当時のイギリス、ドイツと同じような
境遇にたたされています。

再び大統領になるプーチン。
この男がアメリカを選ぶか中国を選ぶかで、
世界史は大きく変わることになる。

だから私は「世界の歴史にかかわる問題だ」というのです。


http://archive.mag2.com/0000012950/20110927190800000.html



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