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中国の領土的野心に対しては、最大限に用心する必要がある。
何しろほんの5年前、
人知れず中国に領土を奪われてしまった国が実在するからだ。
南シナ海、東シナ海に目を奪われがちだが、
内陸部では既に中国の領土拡大が進んでいる。

前国王が掲げた“国民総幸福量(GNH)”を国是に、
ゆるやかな変化と発展を続けるブータン王国。
「お金やモノという尺度ではない、独自の幸せを追求する」という、
チベット仏教に根ざした価値観を基軸に、
自由で平和で安全で笑顔が溢れる「幸せ度」が高い国といえる。

が、現在、忌々しき事態に国は少なからず東奔西走している。
植民地化された経験こそないが、
鎖国状態を経てきた内陸国ブータンの国境は、
2大国=インドと中国(チベット自治区)に接しており、
地政学上、微妙な位置にある。
チベット動乱の1959年以降、ブータンはチベット自治区と接する、
北側の国境線(大部分はヒマラヤ山脈)を閉鎖してきたが、
いつしか侵食されていたのだ。

「ブータン・中国の国境問題に、国会議員らが憂慮している。
これは国家安全に対する脅威である」

ブータン国営テレビの報道によって、
国境紛争が明るみになったのは2005年のことだった。
地元有力紙によると、ブータンの国境管理防衛局長官は
「中国とブータンで両国の地図を見せ合ったところ、
国境線のあまりの認識の違いに愕然とした」という。

「中国・ブータン国境地帯の平和と安定を保つ協定」を
1998年12月に締結した両国は、国境線もその際に画定している。
ところが、2004年から中国はブータン側に
“冬虫夏草ロード”とでも称したくなる道路建設工事を始めていたのだ。

別名「メンジョン(薬草の国)」と呼ばれるブータンの北部は、
漢方の三大薬材の1つ、冬虫夏草の産地だ。
滋養強壮や精力増強、抗癌作用などの薬効が認められる冬虫夏草は、
世界に300以上の品種があるが、
その中でコウモリガの幼虫に寄生する、
「コルディセプス・シナンシス」が最高級とされ、
チベットの標高3000m以上の高山にしか生育しない。
工業国でなく酸性雨が降らない環境からも、
ブータン産の品質は“お墨付き”なのだ。

それを喉から手が出るほど欲しがっているのは、
冬虫夏草を投機対象にする中国人だ。
地方紙『昆明信息港』(2010年9月6日付)によると、
「雲南省昆明市内では1kg46万元(約575万円)、
40年前の1万倍の価格で取引されている。
年間10万m2の草地が破壊され、
縄張りを巡っての殺人事件が頻発する」有り様だ。

また、中国の人民解放軍が
ブータン側に掘っ立て小屋をつくっていることに気付いたのは、
高地に暮らしヤクで生計を立てている遊牧民だった。
夏は牧草を求め4000m以上の高地をさまよい、
冬は寒さを逃れ、低地へ下りてくるのが遊牧民の生活だ。

ところが何年か前より、ヤクが山を下りてこない事態に直面。
「探しに山深くへ入ると、見慣れない掘っ立て小屋が……」というのだ。
ヤクのバターやチーズは貴重で、珍味であり高級加工品だ。
毛も防寒服になる。人民解放軍に捕獲され、売られている可能性が高い。

両国の国境線の認識の違いを、
「一歩も譲れない」と突っぱねた中国外交部による公式談話、
(2005年12月1日)は、
「中国とブータンは良好かつ平等な友好関係を維持しており、
協議を通じて、両国間の国境問題が
早期に解決するものであることを支持する。
双方の努力により、国境地区は平和で安寧な局面を維持している
(後略)」だった。

翌2006年、ブータン政府は新国境線を発表。
北部の突起部分が切り取られたラインで、
国土面積は約4万6500km2(九州地方の約1・1倍)から
約3万8400km2(九州地方の0・9倍強)へ、
18%近くも縮小してしまった。

そして2009年8月より、中国は道路の延長工事を再開。
「道路を敷設した地域までが、
中国に組み込まれるのでは」との危機感から、
ブータン政府は同年、4度も抗議を行なっているが、
中国側は「チベットを含む西中国の経済発展のため」と居直ったという。

ブータン政府は、この数年、
「国境線を一刻も早く画定させる」ための会議を中国と重ねているが、
国境(密)貿易の拡大と秘薬のスムーズな確保のためにも、
中国が道路工事を止めるとは考えがたい。
チベット仏教を信じるブータン国民にとって、
山は精霊が住んでいるとされ、信仰の対象でもある。
中国政府そして人民解放軍らによる蛮行を、
単に「領土侵犯」という表現で片付けていいのだろうか?


一方、間接的に中国支配が進行している国もある。
中国南部の雲南省に隣接する、ラオス人民民主共和国。
中国が狡猾に仕掛ける“援助交際”による変貌は著しい。
ラオス北部の中国国境の町ボーテンの経済特区は、
人民元で賭けるカジノ、ホテル、ビル、マンション群などの
乱開発が進む“中国人による中国人のため”の地域と化し、
「ボーテン・ゴールデン・シティ(磨丁黄金城)」と呼ばれる。

同地を訪れた日本人は、
「街は中国語ばかり、歩いている人たちも99%が中国人。
ラオス人は国境管理員や警官、中国人経営のホテルやカジノの従業員、
小売店の経営者くらい」と語るが、
中国人観光客の主な目的は
商談とカジノ、そして売春(中国系女性)なのだ。

アジアの最貧国ラオス政府は
“中国共産党のビジネスモデル(経済特区+外資導入+賃借権)”を、
国境のみならず全土で推進している。
隣国のベトナム、タイ、そして韓国もラオス進出に積極的だが、
「中国企業と、ラオス政府プロジェクトの入札を競っても、
なかなか勝てない」という。
雲南省昆明から国境町のボーテン経由、
首都ビエンチャンまで延びる421kmの高速鉄道建設プロジェクトも、
昨年末に中国が受注している。

総工費70億ドルを見積もるラオスの国家的プロジェクトだが、
中国70%、ラオス30%の合弁でファイナンスはもちろん、
技術供与、機器、そして5万人の労働者の提供などを中国側が担う。
が、ラオスを知る識者は少なからず、
「大多数のラオス人に現状、高速鉄道は無用の長物」
「粗悪な中国製品と中国人が今以上になだれ込んでくるだけ」と
同プロジェクトに否定的だ。


ラオスへ大規模な投資や融資を行なうと同時に、
中国人労働者らを大量に現地へ投入し、インフラをラオスへ献上。
その見返りとして、数十年の賃借権を得ることで
“自治区”を拡大し続ける中国政府の最大の狙いは、
「ラオスの地下資源」だ。
メコン川地域にはボーキサイトやカリウムが豊富で、
スズ鉱床の埋蔵量は100億tと見積もられ、
金、鉄、銅、鉛、マグネシウムなどの鉱床も発見されている。

「高速鉄道建設のための地質調査と称して、
中国はボーリングをあちこちで行なっている。
地下資源を探っているのではと、噂されている」と
ラオス事情に詳しい日本人のビジネスマンが眉をひそめる。

貧国とはいえ自然豊かなラオスは、
人口約650万人の80%前後が農業従事者で、飢えとは無縁。
が、住民の意思や利益とは無関係の開発により環境破壊が急激に進み、
都市部は格差社会が生まれている。

2003年の時点でラオスに5万人ほどとされた中国人は、
「ビエンチャンの中心地で見かけるのは、
エリアによっては中国人ばかり」となり、
30万人以上に膨れ上がったといわれる。
人間だけではない。
街はバイクをはじめ、日用品も中国製品で溢れている。

「ラオス政府はお金に弱い」
「中国政府に取り込まれている」と内外の批判がある中、
政府が国民目線の政治へと舵を切らない限り、
“中国ラオス自治区”への悲劇は免れない。


http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/sapio-20110804-01/1.htm



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