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GDPの70%が不動産投資、
都市建設の中国経済は、もはや危険水域を越えた。
武漢は地下鉄二つのルートを工事中、
長江を跨ぎ地下20メートルのトンネルは泥水。


武漢は戦略的要衝として栄えてきた。
長江と漢江が合流する場所は武昌、漢口、漢陽と三つの地区にわかれ
(これを「武漢三鎮」と呼ぶ)、武昌地区には大きな湿地帯が広がる。
風光明媚な湖沼が広がり、なかなかの景勝地である。

この武漢が西側マスコミの争点となっている。
武漢に象徴される過剰投資の行方、不動産投資への変調が、
これからの中国経済をどれほどの爆発力でゆがめるか?
 
現在武漢では5000件以上の公共プロジェクトに沸き上がり、
今年度の予算だけでも予想歳入の五倍に達している。
ファイナンスをいったいどうしているのか、初歩的疑問もわくであろう。

武漢の人口は9百万人。
建設中の地下鉄は全長が224キロにも及ぶ。
上海、北京、広州に次ぐ営業キロがいきなり実現する?

武漢は「中国のシカゴ」を狙い、
また「第二の上海」として金融街も建設している。
ところが地下鉄は
深さ18メートルから26メートルのところを掘っているので、
地下水、それも泥水の流入が激しく、
工事関係者は「50メートルの深さが必要ではないか」と
不安視しているという。

武漢の野望は地下鉄だけではなく、新しく二つの空港ターミナル。
金融街、河畔プロムナードなど巨大プロジェクトが同時進行中で、
総額投資は1200億ドル(9兆6000億円相当)。
桁外れである。

まさに各都市が開発を競合しあい、
財政支出の将来的負担、不安を顧みないで、
「摩天楼に地下鉄にiパッドというドンチャン騒ぎ」
(NYタイムズ、7月7日付け)を演じているのである。

財源をどうしたかと問われて、
長江にかかる橋梁の通行料金と市幹部が答えたが、
そんな程度でまかなえる訳がなく、
さしあたって年内の返済金は23億ドルある。

もとより巨大プロジェクトの財源は武漢市政府が借りたのではなく、
地政府は土地を売却して150億ドルを確保したに過ぎない。
のこりはアーバンデベロプメント&インベストメント、
(UCDI)という第三セクター的な開発機関が、
国有銀行からの借入金でまかなってきたのである。
それでも不足するので、
UCDIが社債を起債して投資家から資金を集めた。

「中國の隠れ不良債権は天文学的」として
ムーディズの評価を待つまでもなく、
すでに国際金融界では
中国バブルの瓦解が秒読みという予測は普遍的であり、
本当の不良債権は「米国のリーマンショック以前の
バブル飽和の規模を上回るだろう」というのが、半ば常識である。

それでも開発スピードを緩めようとしない。
北京が圧力をかけても、地方都市はまったく異なる論理に基づいて走る。
暴走する。
これぞ、まさに「開発暴走」である。
「地下鉄を掘って、掘って、掘りまくれ!」と呼号する武漢市書記には
「ミスターここ掘れ」という渾名がついたそうな。


GDPの70%が不動産投資。
この中国経済の異常な数字は
「現代史に存在したことない異例な数値である。
日本のバブル崩壊直前でもGDPの35%だった。
サブプライム以前の米国のそれは20%内外でしかなかった」
(前掲NYタイムズ)

将来の借金比率、不良債権の総額がどれほどになるか、
しかも、地方政府保証ではなく第三セクターの開発公社がかりいれ、
さらに債権を起債している。
投資家が将来こげついても、責任は地方政府が負う筈はないし、
もともと国有銀行からの借り入れが主だから、
大やけどをするのは中国国有銀行、
とりわけ中国工商銀行、中国建設銀行、中国銀行である。
だからムーディズは7月5日に、
中国のメジャーな銀行の格付けを下げたのだ。

武漢のケースではUCIDの負債は140億ドル。
従業員は16000名、子会社が25社。
債権は土地が担保で150億ドルと見積もられるが、
日本のように土地が暴落すれば、
たちまち債務超過に陥るという図式は中学生でも分かるだろう。
この類似パターンによって開発費用を国有銀行から借りている構造。
中国全土でおよそ、一万件が同様なスキームとなっている。

けっきょく誰が最終的にババを引くか?
 
不良債権は
中国全体で4600億ドル(36兆8000億円)と見積もられるが、
どう見ても少ない。
米国のリーマン危機からの脱出に際して、
7000億ドルの救出予算が取られた。
「それより多くなるだろう」と専門家はみている。

未曾有の危機とは、つまり中国の国有銀行の危機である。
預金する中国国民の損失も天文学的であろうし、
債権者には外国金融機関、機関投資家も多数含まれている。 


http://melma.com/backnumber_45206_5230783/


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