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本メルマガでは常に「変化」という視点から中国情勢を見てきたが、
2月、この国の歴史的激変を予感させるような動きが2つあった。

1つは、新華通信社が2月19日に伝えた、
共産党中央規律検査委員会書記、賀国強氏の「重要発言」である。
賀主任は最近開かれた同委員会の会議で
「反腐敗闘争」への総括を行った中、
「インターネットの発展は反腐敗闘争のルートを広げた」と評価した上で、
今後は「反腐敗においてネットなどの新しいメディアは
積極的役割を発揮すべきだ」と発言したという。

近年、普通の市民がインターネットを使って
汚職幹部を告発するようなことが頻繁に起きており、
ネットという「文明の利器」は民衆にとって
反官僚反汚職の有力な武器となった。
体制内の汚職摘発を任務とする規律検査委員会書記の上述の発言は、
ネットのこうした「積極的な役割」への政権の追認を意味すると同時に、
腐敗問題に対する彼ら自身の危機感の表れでもあろう。

つまり政権は内部摘発だけの腐敗対策では、もはや限界だと悟った上、
このままでは「亡党亡国(党が滅んで国が滅ぶ)」
が避けられないという強い危機感の下、
外部の民衆とネットの力を借りて体制内の汚職の蔓延(まんえん)を
何とか食い止めようと考えているのである。

ネット世論を「反政権」ではなく、
「反腐敗」へと誘導して政権のコントロールできる範囲内に置いておこう
とする思惑も見え隠れするが、今の共産党政権は「異質勢力」としての
ネットの力を頭から否定するのではなく、むしろそれとの「連携」を
積極的に図ろうとしたところに時代の変化が感じられる。

もう1つ、それはまた決定的な変化を予兆する動きが別の領域でも見られた。

2月15日、温家宝首相は「国務院常務会議」を主宰し、
「2012年の経済改革の深化」を討議した中で、
「改革の重要項目」の一つとして、
「鉄道・市政・金融・エネルギー・電信・教育・医療などの分野への
民間資本の進出を奨励する」との方針を示した。

本メルマガでは民間金融資本への共産党政権の容認を捉えて
「中国金融革命の始まり」だと評したが、
今回の国務院常務会議が示した方針は、
それをさらに上回った「革命」的な政策転換であるといえよう。

もし今後、この改革方針が確実に実施されれば、
鉄道・金融・エネルギーなど「国民経済の要」としての重要領域だけでなく、
「市政」や「教育」などの「準政治領域」にまで
民間資本が堂々と食い込んで幅を利かすような事態が起きてくるのだ。
言ってみれば中国の共産党政権は、自らの権力基盤となる諸領域の一部を、
「資本主義」という「対立勢力」に明け渡そうとしている。

もちろんそれは、中国経済の中で
ますます重みを増してきた民間資本に対し、
経済の安定を図ろうとする政権の不本意な譲歩だとみるべきだが、
民間のネット世論の力を「反腐敗闘争」に参与させようとする
中央規律検査委員会の新方針の場合と同様、
この「譲歩」のもたらす結果は実に大きい。
ネットや資本などの民間勢力による政治関与の広がりは、
今までの共産党一党独裁の支配体制に
楔(くさび)を打ち込むことになるのが確実だからである。

中国の「体制内革命」がそれで一歩前進できればよいのだが、
しかしもし、ネットと資本が体制内に入ったことで
逆に体制によって飼いならされるようなこととなれば、
それはまた中国にとっての不幸というしかない。
この国の未来を決する「官」と「民」との攻防は今後はどこへ向かうのだろうか


http://archive.mag2.com/0000267856/20120302113850000.html

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